東北大震災地訪問2日目


佐渡市長の高野宏一郎です。宮城県の被災地お見舞いです。

 7日は海岸通りが不安なので、東北高速に戻り、南下して石巻

市に入りました。日和山公園の高台に登ると、北上川の河口域

に発達した町が完全に消滅していて多くの人々が黙ってその信

じられない光景を見つめているだけでした。市役所で北村悦朗

副市長から、田代島の犠牲者が1人だけだったこと、島には何も

なくなったことをお聞きし、その後北上して女川町に入りまし

た。女川町は出島、江島の2つの離島を抱えていますが、出島で

は549人の住民のうち23名が犠牲になりました。またこの町では

津波被害は想像を超え、頑丈な町役場が避難場所として役に立

たず、職員の多くを失い、町長自らやっと命を取りとめた話に

声を失いました。

 塩釜市へ戻る途中でもう一度石巻を通過し、たまたま交代す

佐渡消防の第10次隊を待ちました、新潟市の消防局長にお会

いできて新潟県隊員の活躍をお聞きしました。(新潟県隊は石

巻で展開中)

 そのあと塩釜に向かいました。塩釜では4つの島々があります

が人的被害は4人とのこと、共通しているのは、島々が本土の海

岸を守り、島は壊滅しましたが、島のコミュニティがしっかり

しているために人的被害は少ないということです。

 とても長く感じた2日間の被災地訪問でしたが、7日遅く東京

に戻った我々を待っていたのはM7の巨大余震でした。
(写真は石巻佐渡消防のテントです)