トキ9羽の群れに

佐渡市長の高野宏一郎です。

 昨日(17日)放鳥されたトキが9羽で行動されているのが確認されました。昨年の放鳥はあまりにもトキにとってはショックな出来事でパニックになったトキはチリジリに飛び交い、ついには本土にまで渡ってしまいました。今回は狙い通り群れをつくり、今年こそ繁殖に結びつくことだろうと期待しています。

 昨日終わった北信越市長会でトキの取材でほとんどの市長達が6羽の群れたトキを見ることができて、我々が想像する以上に、佐渡へ来た甲斐があったと感動の想いとここまでに到る道筋に敬意を表して佐渡を離れていかれました。

 今年の観光は新潟県では、JRのデスティネーションキャンペーンや国体開催、「天地人の放映」、佐渡汽船の運賃の低廉化などで佐渡へもたくさんのお客様がこられています。

 しかしトキについては本当に貴重な観光資源としてのトキを利用しつくしているかどうかを再検証しなければなりません。勿論、放鳥したトキが着実に佐渡の地に定着することが第一義ではあり、そのためには最大限の配慮が必要ですが、島民の支持を受けられる共生の程度はどの辺にあるかの議論は極めて重要であると考えています。