トキ第2次放鳥
佐渡市長の高野宏一郎です。
昨年9月25日最初の試験放鳥がなされてから早1年が経ちま
した。感動の放鳥から、すぐ行方不明になった1羽、怪我を
して亡くなった1羽、次々と海を渡って驚かせたメス達、舞
い戻ってもとのオスとのペア形成、またまた分かれて本土へ
飛翔したメス、長野へ、福島へと広がる飛来地、まったくト
キニュースに翻弄された1年でしたが、全国にトキのと佐渡
の名を高めたことは、結果として感謝しなければなりません
。
昨年の反省から、放鳥をソフトリリースに、羽根の色付け
は控えめに、GPSも昨年のようにオスに一律に搭載せず、ト
キの気持ちになっての放鳥は想像したとおり、格段にトキに
とってストレスを与えなかったことが分かります。
今回、初日に2羽、翌日11羽、11月1日には3羽飛び立ちま
した(まだ4羽はケージにいる)しかし訓練が充分でなかっ
た1羽が飛翔力が弱く、藪に落ちて金子獣医に収容されたの
を除くと、ほとんどが放鳥ケージの近くにいるようです。
私も多くの野性のトキを中国洋県で見ましたが、今日のト
キはケージの周辺を飛び交い、また枝にとまって放鳥ケージ
の周辺に留まり、ギャラリーにサービス満点でした。