白山丸、野浦芸能フェスティバル、鉱山祭り

yumeyumehikou-05052009-07-26

佐渡市長の高野宏一郎です。

 7月26日今にも降りそうな梅雨空の中で小木の北前船「白山丸まつり」が開催され、小木地区の{白山丸友の会}が中心で、10回目の開催となりました。宿根木の船大工の屋根裏で発見された図面により忠実に再現されたこの船の価値はもとより、地域を永遠に元気付ける象徴としての価値は大きいものがあります。

 正午から野浦の芸能フェスティバルが開催されました。環境のこの集落は伝統文化でも優れた歴史があります。今年から始まった国の事業「こども農山漁村交流プロジェクトモデル事業」で阿賀町の小学生や大学の研究者などもこの集落に入ってきて研究を続けていて、この催しを楽しんでいました。雨を心配しましたが、始まるとほぼ同時に雨が上がったことで地域の熱気が実感されました。

 恒例の本間家定例能が本間家能舞台で開催されました。佐渡能楽倶楽部の主催ですが、能楽人口の多い佐渡ならではの各地の選りすぐりの人材を集め、重要無形文化財保持者の本間英孝先生のご指導は冴え渡っていました。いつもながら佐渡の文化の奥深さを感じます。

 イベントの多い一日でしたが、締めくくりは相川の鉱山祭りでした。幕府の直轄地であった佐渡奉行所の前で相川音頭を踊ったいわれの地域最大の祭りでしたが、最近は競合するイベントも数多く、少々影が薄くなったきらいがあります。しかしなんといっても鉱山祭りです。夜には民謡流しで盛り上がり、鼓童は屋内で残念でしたが集まった観光客や島民の夏の血を沸き立たせるに充分でした。