浅島先生の実験、宇宙へ

yumeyumehikou-05052009-04-02

佐渡市長の高野宏一郎です。

 日本時間3月16日若田光一宇宙飛行士を乗せたスペースシャトルが打上げられ毎日その様子が報じられています。その記事に佐渡出身の東大副学長浅島先生の実験が宇宙で・・・と報じられていました。内容が難しかったので、先生にメールで内容を問い合わせ、昨日お返事を頂きましたのでご紹介いたします。(なお写真は去る2月22日の首都圏佐渡人会で先生が表彰された時のものです)


高野市長殿
 市長からのメール、とても嬉しく拝受いたしました。
先々週まで、アメリカのフロリダのケネディースペースセンターに行っていましたが無事、帰還しました。

 お問い合わせの研究は下記の通りです。
この研究は、今から16年前の第一回JEM(日本の実験棟のきぼう)での宇宙利用実験の公募がありました。その第一回目に公募200件余りの中から採択されましたが、その後チャレンジャー事故等もあり、今回まで延びましたがやっと実現したものです。

 実験はカエルの腎臓の培養細胞を地上(1G)と宇宙環境(μg、または無重 力状態)で行うと形づくり(ドーム)が異なるかどうかを調べることが目的です。先日の宇宙からの実験で、地上ではドームをつくるのですが、宇宙ではドーム をつくりませんでした。

これは重力によって培養細胞が影響を受け、形づくりに影響があることがわか りました。これからどのような遺伝子が働いて形づくりをするのかを見たいのです。遠くの目標は、腎臓病で透析している人の治療にも役立つものと思っています。

 また、色々とお世話様になると思いますが、今後ともよろしくお願いします。高野市長の益々の御活躍をお祈りします。トキの一対ができそうで喜んでいます。

                     浅島 誠