親松副市長を送る

佐渡市長の高野宏一郎です。

 昨日(31日)は年度末で、退職する職員の挨拶や引継ぎがあわた

だしく行われ、夕方5時から親松副市長の退任の挨拶がありました

。長い両津市役所からの行政生活の中で厳しい市民の眼に対する職

員への忠告と叱責、副市長在任の4年間の総括など後輩に対するア

バイスに職員一同熱心に聞き入っていました。

 市の広報誌4月号の「ゆめ夢飛行」欄の掲載内容は親松副市長へ

のお別れの言葉で、原稿が仕上がりましたので下記に掲載します。



 平成17年4月1日、それまで大竹副市長
に続いて佐渡市の2人目の親松副市長が誕生
したのはついこの間のような気がします。
 当時究極の行政改革といわれる合併後の混
沌の中で対等合併(新設合併)では今治市
次ぐ大型合併で、特に離島ゆえに750を越
す事務事業(空港港湾からほとんどすべての
産業を持つ)を管理する類似の団体はほとん
ど無いことから、佐渡方式の確立に不眠不休
で業務に当たられました。

特に議会との調整や、合併後の秩序確立にあ
たっての手堅い手法は衆人の認めるところで
す。懸案の佐渡病院建設問題でも緻密で粘り
強く対され、今年の着工が決定したことは氏
の存在なくしては叶わないことでした。
 残された空港の問題は佐渡市の最大の懸案
ですが離島の医師確保のため、また疲弊した
離島の企業誘致、観光振興等々のためには空
港誘致が欠かせません。長く苦しんできた地
権者交渉で最近目覚しい進展があるのは同氏

の誠実で献身的な努力の成果です。退任後も
お手伝いを強くお願いしています。
 同氏は3月議会での最後の挨拶で「この4
年間ですっかり髪も薄くなって・・」と冗談
を飛ばしましたが佐渡市創設の揺籃期を支え
た苦労のあかしは、髪の変化で歴然としてい
ます。今後は行政を離れた氏のご健康と、ゆ
たかな第2の人生を充分楽しまれますようご
期待申し上げます。