3羽になったトキについて要望
佐渡市長の高野宏一郎です。
ついに本土に渡ったトキが3羽になり、特に魚沼の個体が餌を充
分に取れていないのではとの島民の憂慮の声が高くなっています。
そこで昨日(13日)県の堀井一雄県民生活・環境副部長と中野一
昭環境課長、佐渡市長と近藤トキ共生室長の4人が環境庁環境局星
野一昭野性生物課長に面会を求め、泉田知事と佐渡市長の連名の要
望書を提出してきました。その内容は下記の通りです。
トキの野生復帰についてお願い
新潟県佐渡市におけるトキの保護増殖と野生復帰に当たって、
日頃、ご尽力を賜り感謝申し上げます。
さて、今月10日、昨年9月に放鳥したトキの1羽が新潟県村
上市で確認されました。これで本州に飛来した放鳥トキは3羽
となり、今後も更に他の個体も日本海を渡って来る可能性は否
定できません。このような事態は、佐渡島においてトキを野生
下に再導入するこれまでの想定を超えた状況にあるものと考え
られます。
そこで、次の事項を緊急に御検討くださるようお願い申し上
げます。
1.本州への移動は佐渡島での餌不足か否かなど原因を究明し、
佐渡島に定着させるよう必要な対策を至急検討すること。
2.本州に飛来したトキは、このまま放置しても群れ形成のみ
ならず繁殖の可能性も低いなど好ましい状態とは考えられな
いため、捕獲して、本来定着を想定していた佐渡島へ戻すこ
と。
平成21年3月12日
環境大臣 斉藤 鉄夫 様
新潟県知事 泉田 裕彦
佐渡市長 高野 宏一郎
星野課長は検討するとのことでしたが、先の専門家会議の決定は
、当分静観する・・・でしたので、今後の対応を変更するのは難し
そうな口ぶりでした。
しかし繁殖羽があらわれない魚沼の個体などは限られた場所に定
着していると聞くので、雪のある今しか捕獲のチャンスはなく、そ
の機会を逃さないようにと重ねてお願いしました。