3羽になったトキについて要望

yumeyumehikou-05052009-03-14

佐渡市長の高野宏一郎です。

 ついに本土に渡ったトキが3羽になり、特に魚沼の個体が餌を充

分に取れていないのではとの島民の憂慮の声が高くなっています。

そこで昨日(13日)県の堀井一雄県民生活・環境副部長と中野一

昭環境課長、佐渡市長と近藤トキ共生室長の4人が環境庁環境局星

野一昭野性生物課長に面会を求め、泉田知事と佐渡市長の連名の要

望書を提出してきました。その内容は下記の通りです。


 トキの野生復帰についてお願い

 新潟県佐渡市におけるトキの保護増殖と野生復帰に当たって、
日頃、ご尽力を賜り感謝申し上げます。
 さて、今月10日、昨年9月に放鳥したトキの1羽が新潟県
上市で確認されました。これで本州に飛来した放鳥トキは3羽
となり、今後も更に他の個体も日本海を渡って来る可能性は否
定できません。このような事態は、佐渡島においてトキを野生
下に再導入するこれまでの想定を超えた状況にあるものと考え
られます。
 そこで、次の事項を緊急に御検討くださるようお願い申し上
げます。

1.本州への移動は佐渡島での餌不足か否かなど原因を究明し、
 佐渡島に定着させるよう必要な対策を至急検討すること。
2.本州に飛来したトキは、このまま放置しても群れ形成のみ
 ならず繁殖の可能性も低いなど好ましい状態とは考えられな
 いため、捕獲して、本来定着を想定していた佐渡島へ戻すこ
 と。

               平成21年3月12日
環境大臣 斉藤 鉄夫 様
                 新潟県知事 泉田 裕彦
                 佐渡市長  高野 宏一郎


 星野課長は検討するとのことでしたが、先の専門家会議の決定は

、当分静観する・・・でしたので、今後の対応を変更するのは難し

そうな口ぶりでした。

 しかし繁殖羽があらわれない魚沼の個体などは限られた場所に定

着していると聞くので、雪のある今しか捕獲のチャンスはなく、そ

の機会を逃さないようにと重ねてお願いしました。