南部地区の大雪と停電
佐渡市長の高野宏一郎です。
25日からふりしきる雪がいつになく暖かい気候の中で、重い雪と
なって南部地区、特に赤泊地域(他に西三川、静平、小倉など)を例
のない3日間にわたる停電事故を起こしてしまいました。
支所からの連絡で、昨日夕方に地域に入りましたが、惨さんたる有
様に驚くだけでした。重い雪は細い杉の林や竹林に降り積もり、道路
沿いの電柱や電線に倒れ掛かり、折れて電線に引っかかり、引っ張ら
れた電柱はなぎ倒されて、いたるところで断線しているのです。
遅々として復旧が進まない理由は道が狭く、電線が垂れ下がってい
るので危なくて除雪が進みません。除雪が出来なければ当然電気
工事車が入れないので、狭い道での平行作業で回復がままならないの
です。雪の深さは70cmとそれほどでもないのですが雪の重さで一
挙に被害が広がったものと思われます。
取り残された集落では、特に要援護者に対して集中的に救援を集中
させましたが、電化されたお宅がどうしようも無く、ストーブも昔の
灯心のあるストーブを急遽かき集めて届けました。幸いなことに徒歩
であれば、食料なども届けられたので幸運でした。
27日には赤泊支所と小倉の集会所に避難所を開設し、炊き出しも
行いましたが、共助の意識が強い地域ですので避難所を利用する人は
いませんでした。当日夜10時過ぎには一応通電されましたが、支線
や個別の引き込みはなかなか完全ではなく、翌28日中も時々修理停
電をお願いしながら、回復につとめました。幸い人的被害はありませ
んでしたが、今回の反省を基に対応を万全にいたします。