いいお年を・・

佐渡市長の高野宏一郎です。

 今年はお世話になりました。もう年末です。一年の過ぎ去るは
やさには驚くばかりです。今年2月の風浪被害での傷はまだいえ
ていませんが、トキ放鳥や世界遺産暫定登録決定、脚光を浴びた
佐渡北部の杉自然林など明るい話題も目白押しの中で、アメリ
カ発の百年に一度の不況の波が世界を襲いました。

 一次産業比率の高い佐渡にとって、今年は「トキと暮らす郷認
証米」が大人気、柿の豊作、年末の時化で寒ブリがかなり入るな
どで、大きな打撃を受けた二次産業の雇用問題が表面化しずらい
地域特性もあって、比較的穏やかな年の暮れでした。しかし期待
の観光も、円高と不況では楽観はできません。

 しかし来年は離島の中でも特に恵まれている輝く佐渡のチャン
ス到来です。ピンチはチャンスと捉えて佐渡自体のブランド化が
大切です。佐渡のブランド化はトキ(環境)、杉原生林(自然)

佐渡金銀山(世界遺産)、伝統(人と文化、美しい島)等々と
人もうらやむ資源をもつ佐渡にとってはお手の物です。まずはこ
の誇れる島に住むことに自信を持ち、胸を張って生きることです
。新しい年は、これらの輝く名前をさらに磨き上げること、そし
て島の生産品がそのもてる価値を正当に理解されるように行政も
具体的な行動(発信)することが大切です。

 佐渡の未来は環境と歴史文化の生き続ける佐渡で、若者の柔軟
な知を導入する研究研修の場としての布石や人口が減少する島で
佐渡だからこその、元気ある地域経営を行わなければなりません

 そのためには合併以来財政運営の厳しさの中で身を縮めてきた今までを脱して、さらに行政改革のスピードを速め、グランドデザインの下に、集中的にエネルギーを投入して輝く佐渡らしさを作りあげて行きたいと思います。

                   いいお年を・・