佐渡の漁協について

佐渡市長の高野宏一郎です。

 29日、佐渡地区漁協長と職員交流大会が相川やまきホテルで開催されました。佐渡の漁協は現在9漁協ですが、3年前大同合併して、27漁協が現在9漁協となっています。当時合併して、一つの佐渡漁協としたいと努力しましたが、うまく行かず結果として佐渡漁港、水津、加茂湖、羽吉浜、稲鯨、姫津、内浦、内海府、高千の9漁協体制となっています。

 1年に一度、各漁協長と漁協の職員が研修と交流の貴重な機会で、私たちも、このような機会に参加させてもらい、漁協の皆さんの実態に触れることは、大切な機会となっています。

 講演では「佐渡の観光振興と漁業」と題して、観光プロデュース事業で佐渡観光協会に出向している前田雅裕氏と「漁業共同組合の役割と経営管理」の演題で新潟県水産振興部水産庁舎副部長の片岡哲夫氏による漁協の今後の経営についての講演がありました。

 特に片岡氏の要旨は合併推進の勧めでした。運営基盤を強くするために合併の必要性はいうまでもありません。同じ一次産業の農業がトキ放鳥を機会に、目覚しい注目を浴び、所得を増やしているのに比べて、販売が大切な時代に戦略をまとめきれない佐渡の漁業の遅れは明らかです。片岡氏の口調は厳しいものがありました。これだけ多い組合の数では何事も決定に時間を要し、スピードを要する時代の要請に応じることが出来ないのは明らかで、折角のチャンスを逃すのは残念なことです。