景気対策

 佐渡市長の高野宏一郎です。

 毎日乱高下する株式価格と為替の、特に対ドル価格の推移は心静かには過ごせません。しかし昨日は大幅に株式相場が高騰して、ひとまず安心、それに関連して為替も90円の後半まで戻していますが、アイスランドウクライナハンガリーなど国の破綻という初めての経験を乗り切れるのか、明日の心配はつきません。

 国は追加の景気対策を今までに無く上乗せして(5兆円程度)発表しました。特に昨日は低所得層にも恩恵の行き渡る商品券やクーポン券の配布を、また高速道路の利用料も思い切った割引をするようです。さらに会計基準まで変えての市場安定化策などなりふり構わぬ景気対策と、解散も年内には行わない方向も決まったようで政局と絡んで方向が見えません

 佐渡市も島内の景気の落ち込みを少しでも支えるよう、各部長に景気対策の取りまとめを急いでいます。国や県の流れに沿って佐渡に最適の景気対策モデルを速やかに打ち出します。財源は「地域活性化・緊急安心実現総合対策交付金」という長い名前の交付金が今年の12月にも交付される見込み(佐渡市は3000万円限度)で、今回は補正でその限度を超えて議会に了解を求めるつもりです。 

 先日入間市を訪問したときにも中堅の企業の倒産が目立つと入間市長に説明を受けました。佐渡市についても、輸出に頼る企業が存在していることも考えると背筋が寒くなります。