佐渡に帰って、順化施設訪問

 佐渡市長の高野宏一郎です。

 出張が続いて、入間市の万灯祭りから帰るといつの間にか佐渡は秋たけなわの風情でした。大佐渡山脈は7合目まで紅葉し、小佐渡の山並みも秋の彩りが始まっています。ニュースでは畑野のもみじ山もそろそろ盛りを迎えそうです。

 放鳥後1ヶ月を迎えて、環境庁佐渡事務所岩浅さんを訪ねました。毎日のよう道されるトキの行き先を心配して、さぞやお疲れと思いましたが、元気に応対していただきました。

 久しぶりに今後のトキと島民の共生のあり方について語り合いました。私は以前にわとりが好きで飼っていたこともあって、バラバラに佐渡を彷徨っているトキになった気持ちで意見を述べました。岩瀬さんは素人の意見を我慢強く聞いてくれましたが、双肩に重い責任を担って毎日ご苦労様です。

 トキと島民の共生では、今後市民のトキとして身近な存在になってもらいたいと思います。トキと付き合うルールの中にある、「静かに見守りましょう」が「トキを保護し人から隔離しましょう」にならないように、観光にこられた人々にも自然に餌を探すトキを自然の中で見てもらえるようにしたいと思っています。