新潟県立佐渡中等教育学校

 佐渡市長の高野宏一郎です。

 19日、県立佐渡中等教育学校の開校記念式典が両津高校で開催されました。皆さんには少し聞きなれない学校かも知れませんが、佐渡で初めての、県立で中学校と高校の併設校のようなものです。当然6年制で、あと2年で両津高校は募集をやめます。

 全島から募集をして4月から、2クラス82名が学んでいます。生徒の出身も両津地区からが7割を占めていますが、小木地区からも1人通っていて人気が高く、今年は合格率は1.5倍と島内では最難関です。

 学力だけでなく地域の学習にも力を入れ、学習時間も他の学校に比べてかなり多く、真剣な教師の表情にも選ばれた高校の運営の責任感があふれていました。全国に18校あるこのような公立中等教育学校のうち6校は新潟県にあり、佐渡は6番目ですが、他の地域で実績が見られるように、熱い意気込みが感じられました。

 知力だけでなく、人間性の涵養を始め、礼儀正しく世界で活躍できる人材を育てるカリキュラムの中で、スクールカルチャーを「能」に定め、全員が謡を習い始めていてそれが披露されましたが、今までの教育をこえて取り組む姿勢は、入学間もない子供たちの目つきをすっかり変えていて、他の中学校、高校に大きな刺激を与えることは想像に難くありません。