トキと住む郷認証米、世界遺産暫定リスト

 佐渡市長の高野宏一郎です。

 18日に姉妹都市入間市へ「トキと暮らす郷認証米」の宣伝に出かけました。ジェンキンスさんとミズニッポニアニッポンの豊田光世さん(東工大大学院研究生・佐渡に研究で入っている・もう一人トキ保護センター勤務の仲川純子さんがいる)
に参加してもらって入間市駅前はメディアも集まって押すな押すなで、入間市の職員の皆様の協力もあって午前中で米と柿はあっという間に完売しました。

 トキ放鳥を前にしてまだまだ餌になる生き物が足らないことを心配して、3年前から農家の皆さんにお声がけはしていましたこの認証制度でしたがなかなか理解が得られず、今年は440haに留まりましたが、その田んぼから生産される1500トンの米は即完売の状況です。

 この米は今までと発想を変えて、トキの餌になる生き物の数を増やすことを目的にして、冬に水を張ることや、江や魚道の整備を行い、生き物調査などの結果で佐渡市の認証がされることになっています。

 今回の好評をもとに、トキとの関連強化、専門担当員による営業力アップ、ジェンキンズさんへの協力要請等、あくまで消費者から求められる米の提供にこだわりたいと思います、値段のいいこともあって、来年は大幅に増加の感触ですが、安易に数だけを増やすことの無いよう、指示しています。

 ところで心配なことがあります。島根の地元紙の掲載記事によれば、文化庁が17日太田市役所を訪れて協議、現地意向では石見と統合して佐渡を暫定リストに掲載することは、県、市とも「現時点で受け入れられない」との姿勢を堅持。暫定リストへは県、市との協議がととのうまで掲載しないことを確認したそうです。

 さらに終了後の会見では、島根県太田市文化庁と今後、様々な課題を実務レベルで協議する。暫定リストへの掲載は県、市の協議が整うまで行わない。という二点で合意したと発表したそうです。

 しかし未確認情報ですし、どの辺に問題があるのか、われわれが対応できるところがあるのか、明日から新潟県とも打ち合わせ、文化庁にも問い合わせてから対応したいと考えています。