思わぬ雪と地域公共交通の整備

佐渡市長の高野宏一郎です。

 桜前線が北へ駆け上がっている3月も末になって、朝からボタン

雪が降りしきる冬景色と変わりました。しばらくすると雪は止みま

したが、天気予報ではこの数日は寒くなるとのこと。

 県北から一挙に160キロを飛んで上越まで到達したトキのナン

バー3が心配です。このメスは長野まで飛んだ後、新発田へ戻り、

今回は上越までと、行動を広げていますが、一羽だけ黒い繁殖羽に

なれない状態は、えさ不足のせいではと心配され、私もこの一羽は

雪のある魚沼にいる間に捕獲して佐渡へと訴えたその個体です。私

の取り戻し宣言は批判も多いのですが、当時の状況では見過ごして

むざむざ死を待つことは無かったでしょう。今は運も良かったのか

雪のない上越まで来たのでもう捕獲は無理でしょう。

 年度末が迫って昨年から始まった佐渡の航路とバスの改革を検討

する新年度からの各種の実証実験のとりまとめが出来ました。先に

も述べましたが、一昨年の10月に制定された地域公共交通活性化

及再生に関する法律により、思い切って島民にそして観光客に使い

やすい交通を確保することが狙いです。

 既に二つの法定協議会によって議論され、昨年年度末から両津地

区で福祉バスでの実験や、佐渡汽船の新潟から小木へのジェットフ

ォイルの運行など野心的な実験が始まっています。新年度はさらに

踏み込んだ実験がなされます。(思い切ったバス料金の低料金化な

ど)

 取りまとめたものは明日(27日)に届けられ公表されますが、
今までに無い取り組みの第一歩というところです。